表 題:袖ヶ浦市高谷:延命寺の伊豆産出凝灰岩

所在地:袖ヶ浦市高谷1234

整理番号:122297-07 (袖ヶ浦市の7番目の観察記録)

経緯度:35.391344,140.061517 (この数字列を、国土地理院地図・Google Map・Yahoo地図にコピペして検索すればこの場所が表示されます。

※ この寺院の山門周りの敷石は、伊豆産出の細粒の緑色凝灰岩(水色に見えますが)が用いられています。また、階段の一部にはこれも伊豆半島南部の小さな石灰質生物遺骸が豊富に観察される石灰質砂岩が用いられています。この石材は側面から観察すると斜めの堆積模様が観察されます。更に、山門の傍に、やや硬い礫混りの緑色凝灰岩の岩塊がありましたので、山門階段脇の石垣の一部にこの石材が使われている様です。石垣では含まれている礫は判り難い状態です。

国土地理院地図です。「経緯度」の数字をコピペして検索すれば寺院を中心として地図が表示されます。

本堂の外観です。図の中の階段石にも石灰質砂岩が用いられています。
山門付近の敷石です。敷居の少し先の石材が淡い水色に見えると思いますが、これが緑色凝灰岩です。詳細に観察すると二種類の緑色凝灰岩が用いられています。
たまたま、敷石の一部が割れていましたので接写しました。石材の表面は蘚苔類の着生や黴などで元の色が見えない場合が多いのでこの様な破面が有ると観察に便利です。
上から二段目の石材の表面が少し違うのがお判りでしょうか。石灰質の砂岩が用いられています。全ての階段に使う場合も有りますが、最上段や、最初の一段だけ使う場合もあります。
斜めの堆積模様が見えます。これも特徴の一つです。
山門脇にあった礫混りの緑色凝灰岩です。この岩石は他の凝灰岩よりは硬いので、細かな細工には不向きで、石垣石としての用途が多いのですが、ここでは階段脇の石垣の表面が少し灰色で含まれている礫はかなり観察し難いと思います。
このお寺では房総半島産出石材は見掛けなかったので、伊豆産出の凝灰岩の例をご紹介しました。石材の紹介はランダムに場所を選択して行います。

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